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続きです 前の話を読んでない人は
読んでからのほうがいいですよ
とりあえず、机と椅子を捜すなおこ。
なかなか見つからない。男子たちは、
「おい、どうしたんだよ。」
「なんで、机がないんだ。」
と、ゲラゲラ笑っている。その中心にいたのはレイだ。
金色に染めた髪。目は、カラコンをいれているのか
空のように透き通っている青。
いかにも悪いことをしています、というような姿をしている。
そのため、先生たちに何度も注意を受けているのだか、
まったく気にしていない。なおこは、なにも喋ろうとしないレイを見る。
彼の目はいつみても、怖い。その目には表情が宿っていないからだ。
すぐに視線を反らすなおこ。いつも無表情を示している目が、
ほんの少しだけ暗い色になっていたのを、彼女は気づかなかった。
先生が教室へ来る前に、机と椅子を見つけたなおこは、
自分の席へ戻す。机を見ると、落書きがあった。
ブース、死ね、なんでいんの。
なおこは消しゴムでその落書きを消す。
中には、油性のマジックで書いてたものもあったけど、何とか消せた。
だけどいくら消しても、頭の中に入っていった言葉は消えていかない。
明日もやられるかもしれない。だからこの落書きを消す意味はないだろう。
でも、落書きだらけの机で勉強をする気にはならない。
と、いっても、いつも勉強する気があったのかといえば、
そういうわけではないけど。
なおこは、下を向く。机を通り越して、どこか遠くを見つめる。
いつ終わるのだろう。
なんで、こんなことできるんだろう。
私は、あなたたちになにかした。
疑問は次々と思い浮かぶ。でも、誰も答えてはくれない。
明日からの生活・・・いや、今からどう変わるのか。
なおこは、考えるのをやめ、前を向いた。
考えれば考えるほど、深い闇の中におちていく気がしたからだ。

後戻りはできない。今しか見ていない彼女たちが、
過ちに気づくのはいつなのか。

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