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前回の続きです
初めての方は
カテゴリーにある自作小説の
一つの光が消える日 Ⅰ から読んでください

今回は短いです
レイ視点ですが・・・あんまり変わらないかもしれませんね
レイはふと、自分の席で俯いているなおこを見た。
クラス全員のいじめを受けているなおこ。それはもう一ヶ月もたった。
レイにとっては短い時間だったが、なおこは違う。
あれからさらに酷いいじめを受け、最近はなにも喋らなくなった。
正確に言うと、喋る相手がいないから、かもしれないが。
なおこは時々前をみる。じっと動かずにただ、前を見て、
時が過ぎるのをひたすら待っているようだ。
レイはそんな彼女を見て、何かを思いたかった。
しかし、その感情はとっくの昔に捨ててしまったものだ。
同情なんてしない。憐れみも感じない。
レイはただ感情がまったく秘められていない目で、なおこを見る。
なおこはその視線に気付く。
けど、何事もなかったかのように、すぐに前を見る。
レイはそんな彼女を見るだけ。
いつの間にか、それが苦痛に変わり始めたのはどうしてか分からない。
分かるのは一つ。自分は何もせず、ここにいる。ということだけ。
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